日本ヘルスコミュニケーション学会

お知らせ2016/9/23更新

  1. 第9回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会のご案内

    日 時
    平成29年9月16日(土)・17日(日)
    会 場
    京都大学医学部 芝蘭会館
    大会長
    中山健夫(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野)
  2. 日本ヘルスコミュニケーション学会雑誌 第6巻第1号(2015年11月11日発行)の正誤表を掲載しました。

    日本ヘルスコミュニケーション学会雑誌

ヘルスコミュニケーション学とは?

ヘルスコミュニケーション学は、医療・公衆衛生分野を対象としたコミュニケーション学です。 日本国内では、医療コミュニケーション学、医学コミュニケーション学等と呼ばれることが多いのですが、 英語圏ではHealth Communicationという言葉を用いるのが一般的です。 医療・公衆衛生分野では、従来、技術細分化型(外科⇒胸部外科⇒心臓外科⇒小児心臓外科)の専門分化が主流でしたが、 ヘルスコミュニケーション学は、コミュニケーション学という独自の理論、 方法論を持った学問の医療・公衆衛生への応用となります。 医療・公衆衛生分野での具体的なコミュニケーションの機会として、 1)医療従事者・医療消費者間のコミュニケーション、 2)医療従事者間のコミュニケーション、 3)医療消費者間のコミュニケーションが主として考えられます。 これらのコミュニケーションは、古くは対人で行われていましたが、現代では、 各種のメディアを介したコミュニケーションの重要性が増しています。

医療・公衆衛生の分野では、コミュニケーションが重要な課題として認識されるようになっています。 医学研究の成果は、それが一般市民に分かりやすく正確に伝えられることによって、 はじめて健康行動や医療行動の変容につながります。 このために分かりやすく正確に伝えるということが非常に重要です。 更に近年では効果的な情報の『伝え方』としてのコミュニケーションだけでなく、 関係者がお互いに伝え、受け取る、双方向のコミュニケーションへの関心も高まりつつあります。 医療機関では患者との良好なコミュニケーションが患者満足度の向上、 紛争の予防・解決に結びつくという認識が広まっています。また職員のやる気・能力を高め、 組織内の紛争を防ぐためにもコミュニケーションが果たす役割は重要です。

近代医学は、19世紀に細胞レベルの生物学を基礎として始まり、 現代では分子生物学に発展して医学研究を支えています。 20世紀には、統計学的・疫学的手法を用いて、 ヒトを対象とした治療法・診断法等の厳密な評価とこれに基づく医療が確立しました(EMB=Evidence-Based Medicine)。 21世紀には、ヘルスコミュニケーション学を医療・公衆衛生学のための3本目の柱として確立していくことが重要な課題であると考えています。

医学の発展段階
21世紀は、コミュニケーションの時代!

BC400年代
体液説・魔術の時代
(ガレノス等)

1850年代
生物学の時代(⇒ウィルヒョウ細胞病理学、コッホ細菌学⇒分子生物学)
(生物学研究による病因・病態の解明による診断、治療法の発見)

1980年代
EBM(臨床試験・疫学研究)の時代
(診断、治療、予防法の適切な評価)

2000年代
コミュニケーションの時代
(相互理解、患者参加、紛争解決)

日本ヘルスコミュニケーション学会について

経緯

ヘルスコミュニケーションの重要性の認識が高まるにつれて、最近、日本でもヘルスコミュニケーションの教育、研究に携わっている方々が、ある程度の数になってきていました。しかしながら、従来、「ヘルスコミュニケーション」というキーワードで集まる場がありませんでした。このような場をつくるべく、この分野の専任教員である木内貴弘、中山健夫、荒木登茂子、萩原明人の4名が3回に渡る協議・検討を経た後、日本ヘルスコミュニケーション研究会が発足しました。平成23年4月1日からは、日本ヘルスコミュニケーション学会に名称変更しています。

本学会によって、ヘルスコミュニケーションに関心を持つ人のコミュニケーションの場が設立されたとともに、ヘルスコミュニケーション学を独自の学問分野として、医療の世界で認知してもらうための第一歩となったと考えています。ヘルスコミュニケーション学では、学問としての側面も重要ですが、実務的側面(実践、教育、研修)も重要視されます。私達の考えるヘルスコミュニケーション学の専門家は、下記のような能力を持つ人を想定しています。

ヘルスコミュニケーション学は、医療・公衆衛生の実務、教育、研究のすべての分野で必須な学問です。私達は、将来、すべての医療系大学(医科、歯科、薬学、看護、検査等)にヘルスコミュニケーション学を専門とする専任教員がいて、必要な講義、実習が行われるようになることを願っています。

世話人

  1. 高山智子(国立がん研究センター がん対策情報センター)
  2. 木内貴弘(東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学)
  3. 杉本なおみ(慶應義塾大学看護医療学部)
  4. 中山健夫(京都大学大学院医学研究科健康情報学)
  5. 萩原明人(九州大学大学院医学研究院医療コミュニケーション学)
  6. 藤崎和彦(岐阜大学医学教育開発研究センター)
  7. 宮原哲(西南学院大学文学部外国語学科)

連絡先

住所
〒113-8655
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野
入会申し込み
jahc-nyukai@umin.ac.jp
(氏名、勤務先、メールアドレスを記入してメールで申し込みください。会費は当面無料で、メール、Web等で必要な情報を提供させていただきます。)
お問い合わせ
jahc@umin.ac.jp
FAX
03-5689-0726