第12回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会は、無事盛会のうちに終了いたしました。多くの方のご参加と活発なご議論をありがとうございました。
開催にあたって、お力添えをいただきましたUMINセンターをはじめとする関係者の皆様に心より御礼を申し上げます。
なお、第13回学術集会は、下記のとおり開催されますので是非ご参加ください。
このたび、2020年9月26日(土)、27日(日)の2日間にわたり、第12回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会を開催させていただくことになりました。多くの関係者の皆さまのご支援・ご協力をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。
本学会は、これまで、保健医療に関するコミュニケーションの研究、教育、実践に携わる保健医療系、人文社会学系のさまざまな分野の研究者が集う学際的でゆるやかなつながりをもった学会として、活動を続けてまいりました。この12回目の学術集会を主催できますことを大変光栄に存じます。
今回の学術集会のテーマは、「“新型コロナ時代”に考える:健康格差へのヘルスコミュニケーションの挑戦」としました。米国の健康施策であるHealthy Peopleで取り上げられて以来、ヘルスコミュニケーションが目指してきたのが、「コミュニケーション方略と情報技術を活用して、集団の健康と保健医療の質を向上させ、健康の公平を実現する」ことです。
昨年末からの新型コロナウイルス感染症の拡大は、私たちの社会におけるコミュニケーションのあり方を大きく変化させるとともに、社会的格差が健康に与える影響を改めて浮き彫りにしてきました。情報をどのように伝え、個人や集団の行動変容を促していくのか、多様な立場にある人々の声を聴き、社会的な分断やスティグマを防ぐために何ができるのか、ヘルスコミュニケーションに関する課題も多く見えています。
これらを踏まえ、本学術集会では、基調講演、シンポジウムを通して、ヘルスコミュニケーションは健康格差を生むプロセスにどう関わっているのか、その解消と健康の公平にむけてどのような役割を果たすことができるのか、日本における現状と課題を考えたいと思います。また、特別シンポジウムとして、特に新型コロナウイルス感染症に関するリスクコミュニケーションについても取り上げます。
さまざまな社会活動の制限が続き、見通しのつきにくい現状を踏まえ、今年度の学術集会はオンライン開催とすることを決めました。詳細はまだ検討中ですが、学会員および関連研究者・実践家の皆さまとの新たな形でのコミュニケーションの場をつくりたいと考えております。ぜひ多くの皆さまにご発表、ご参加いただき、学会および学術集会の理念にお力を添えていただけましたら幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
情報の格差の解消は、ヘルスコミュニケーションにおける大きな課題でもあります。本学術集会では、年齢的・身体的条件にかかわらず、オンライン会場で提供されている情報にアクセスし利用できるよう努めております。演者の方におかれましては、本方針にご賛同いただき、できるだけアクセシビリティを高めていただくため、発表資料の作成やご発表の際にご配慮をいただけますようお願いいたします。
あわせて、基調講演およびシンポジウムについては、質疑を含めzoom上に字幕および手話通訳を表示予定です。音声が聴き取りづらい場合も含め、皆さまにご活用いただけましたら幸いです。なお、手話通訳は一般演題の口演ディスカッションタイムについても表示いたします。
本取り組みは、学会における新たな試みとして、当事者および関連研究者と協働で研究プロジェクトの一環として実施しております(※)。今後のアクセシビリティ向上に向けて、お気づきの点がございましたら、学術集会後に実施するアンケートにてフィードバックをいただけましたら幸いです。
第12回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会
大会長 石川 ひろの
近藤尚己(京都大学大学院国際保健学講座社会疫学分野 教授)
「健康格差対策におけるヘルスコミュニケーションへの期待」
「患者、住民、コミュニティを育てる・動かすヘルスコミュニケーション」
秋山美紀(慶応義塾大学)、福田吉治(帝京大学)
今村達弥(ささえ愛よろずクリニック、院長)「当事者研究がもたらす当事者-専門家双方向の変化の行方」
筧裕介(NPO法人イシュープラスデザイン、理事長、慶應義塾大学健康マネジメント研究科、特任教授)「認知症世界の歩き方」
永井昌代(APCO WorldWide、Managing Director)「アドボカシーにおいて重要な役割を果たす患者、住民、コミュニティ」
福田吉治(帝京大学大学院公衆衛生学研究科・研究科長)
「多様性を理解し、支える医療コミュニケーション」
藤崎和彦(岐阜大学)、石川ひろの(帝京大学)
武田裕子(順天堂大学医学部医学教育研究室、教授)「外国人診療に「やさしい日本語」:誰にとってもやさしい医療を」
大坂和可子(慶応義塾大学看護医療学部、准教授):「Shared Decision Makingを促進する工夫:意思決定ガイドの活用」
岡本左和子(奈良県立医科大学公衆衛生学講座、講師):「患者の視点とタイミングを大切に医療を伝える~『患者さんのために』は伝わらない~」
「新型コロナウイルス感染症に関するリスクコミュニケーション」
企画・共催 メディアドクター研究会 http://mediadoctor.jp/
渡邊清高(帝京大学)、北澤京子(京都薬科大学)
佐藤正惠(千葉県済生会習志野病院図書室)「新型コロナウイルス感染症に関する情報検索とデータベース使い分けのポイント」
忽那賢志(国立国際医療研究センター)「新型コロナウイルス感染症の最新知見(疫学・診断・治療・感染対策)
武藤香織(東京大学医科学研究所)「新型コロナウイルス感染症に関する倫理的法的社会的課題」
7月14日(火)演題登録締め切りました
筆頭演者または共同演者のうち少なくとも一人は日本ヘルスコミュニケーション学会の会員であること、もしくは応募時に入会申請をしていただくことが必要です。
一般演題は、口演もしくはポスターの2つの形式を予定しております。
発表資料の作成についての詳細は「参加者・座長・演者へのご案内」をご覧ください。
いずれも、オンライン会場のテーマ別のセッションに掲載し、発表者・参加者が自由に質疑応答を書き込める電子掲示板をご用意します。発表者は、会期中可能な範囲で掲示板を確認し、ご回答をお願いします。
パワーポイント動画(音声付きパワーポイントファイルmp4形式;10分以内)にして提出
パワーポイントを動画に変換する方法(別サイトに移動します)
当日インターネット会議システム(Zoom)を用いた質疑応答のセッションを設けます。可能な限りご参加下さい。
パワーポイントファイル(スライド10枚程度)をPDF形式で提出
当日は質疑応答のセッションはございません。
演題登録は、UMIN(大学病院医療情報ネットワーク)オンライン演題登録システムでの登録となります。
演題登録締め切りました
7月31日に演題登録の際に入力されたメールアドレス宛に通知いたしました。
ご不明な点がある場合は、事務局にお問い合わせください。
日本ヘルスコミュニケーション学会では、学術集会演題発表に際し、共同演者を含む演者全員について、発表内容に関連する利益相反の申告をお願いしております。
口頭及びポスター発表の際、すべての筆頭演者、共同演者の利益相反をスライドの2枚目に開示ください。
事前参加登録:2020年9月19日(土)まで
通常参加登録:2020年9月20日(日)~ 当日まで(参加費が異なります)
当ホームページからオンライン登録をします。
事務局からご請求書をお送りいたしますので、早めのお支払いをお願い致します。
ご登録から入金確認、アカウントの発行までにお時間がかかる場合があり、オンデマンド配信(記録動画の視聴)へのご参加になる可能性があります。ご了承ください。
区分 | 事前参加登録 9月19日まで | 通常参加登録 9月20日~当日 |
---|---|---|
学会会員(一般) | 5,000円 | 6,000円 |
学会会員(学生) | 3,000円 | 4,000円 |
非会員(一般) | 6,000円 | 7,000円 |
非会員(学生) | 4,000円 | 5,000円 |
事前登録日以降(9月20日~)の参加登録につきましては、システム登録の都合上手数料が発生いたします。19日までの事前登録期間中に参加申請とお振込みにご協力をお願い申し上げます。
PayPalによる外部認証を採用しています。PayPalは高い安全性を誇る世界標準の決済サービスです。 PayPalによる銀行口座振替およびクレジットカードでのお支払いが可能です。いずれも、PayPalアカウントをご作成いただき、銀行口座情報もしくはクレジットカード情報をご登録いただく必要がございます。
※オンライン登録完了後、ご登録いただいたE-mailアドレス宛に、「参加登録ID」が記載された確認メールが届きますので必ずご確認ください。届かない場合は、下記運営事務局までご連絡ください。
※お支払いいただいた参加費は、理由の如何に関わらず返金致しかねますので、ご注意ください。
9月26日(土)10:00に本学術集会ホームページ上部に「オンライン会場入り口」が表示されますので、そちらからお入りください。
ご入場には、ご参加登録および参加費のお支払い済み後に送付される参加者ご本人のIDおよびパスワードが必要です。9月24日により順次ご送付いたします。
開催期間(9月26日(土)10:00~10月11日(日)23:59)中は入退場自由です。
本学術集会の一部はZoomで開催します。参加者ご自身の接続環境や操作法に起因するトラブルには学会は責任を負えませんことをご了承ください。
Zoomでの接続情報は参加費をお支払いいただいた参加者のメールアドレスのみに送付いたします。接続情報を転送・共有することは固く禁止させていただきます。
演題登録された方の参加登録が必要です。複数人で演題登録された場合は少なくともお一人は参加登録をお願いします。
16日までにお申し込みください。
メディアドクター研究会
大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)センター