このたび、「ヘルスコミュニケーションウィーク2026(Health Communication Week2026)」を、2026年10月3日(土)・4日(日)の両日、大東文化大学東京板橋キャンパスにおいて開催できますことを、大変光栄に存じます。
ヘルスコミュニケーション学関連学会機構(Health Communication Week Organization)は、日本ヘルスコミュニケーション学会、日本ヘルスリテラシー学会、日本メディカルコミュニケーション学会、日本医療通訳学会、日本ヘルスマーケティング学会、日本医療コミュニケーション学会、日本医学サイエンスコミュニケーション学会、日本看護コミュニケーション学会、日本歯科コミュニケーション学会の9学会で構成される、我が国最大規模のヘルスコミュニケーションに関する学術連携組織です。本大会は、これら9学会が一堂に会し、それぞれの専門領域で培われた知見を共有するとともに、学際的な交流を通じて新たな知を創出し、その成果を社会へ発信する場として開催いたします。
今大会の統一テーマは、「AI時代のヘルスコミュニケーション」です。
人口減少・少子高齢化、グローバル化、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展、情報環境の劇的な変化、さらには人工知能(AI)の飛躍的な発展など、私たちを取り巻く社会は今、大きな転換期を迎えています。AIは、こうした時代の変革を象徴する存在であり、その影響は医療・保健・福祉のみならず、教育、行政、産業など、社会のあらゆる分野へと広がっています。
本大会では、AIそのものを論じることにとどまるのではなく、このような急速な技術革新と社会変革が織りなす時代のうねりの中で、人々の健康とウェルビーイングを支える「人との対話」、すなわち信頼に基づくコミュニケーションの価値を改めて問い直します。そして、その対話をより豊かで実りあるものとするために、新たな技術をいかに活かしていくかが、これからのヘルスコミュニケーションに課せられた重要な使命であると考えます。
大会期間中は、基調講演、教育講演、シンポジウム、一般演題発表など、多彩なプログラムを予定しております。保健・医療・福祉分野はもとより、教育、行政、産業界など幅広い分野の皆様にご参加いただける内容を企画しております。また、対面開催を基本としながら、一部プログラムについてはオンデマンド配信も予定しております。
ヘルスコミュニケーションウィーク2026が、次代のヘルスコミュニケーションを切り拓く新たな起点となることを願うとともに、皆様と本学でお会いし、ともに語り、ともに学べますことを心より楽しみにしております。
このたび、第18回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会を開催できますことを、大変光栄に存じます。会員の皆様をはじめ、本学術集会の開催にご支援、ご協力を賜りましたすべての関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
ヘルスコミュニケーションは、医療者と患者との対話にとどまらず、地域、教育、行政、企業、メディアなど、多様な主体を結び、人々が健康について理解し、自ら考え、行動することを支える学問として発展してきました。社会の多様化とデジタル技術の進展により、健康情報の伝わり方や受け止められ方が大きく変化するなか、その役割はますます重要になっています。
本学術集会では、「実践」と「研究成果の社会への橋渡し」という二つの視点から、これからのヘルスコミュニケーションの可能性を考えます。
大会1日目のシンポジウムでは、「多様化する社会におけるヘルスコミュニケーションの実践と展望」をテーマに、外国人患者支援のために開発された多言語問診票と、そのアプリ化による医療DXの推進をはじめ、在日外国人女性への産前産後・子育て支援、スポーツを通じた健康づくり、臨床検査における情報提供、さらに医薬品の適正使用を支える「やさしい日本語」の取組みなどを取り上げます。一つの領域を深く掘り下げるのではなく、多彩な実践を俯瞰する分野横断的な構成を通して、それぞれの現場で培われた知見や工夫を共有し、新たな連携と実践の可能性を探ります。
大会2日目のシンポジウムでは、AMED研究班による「医学系研究をわかりやすく伝えるプロジェクト」(山田恵子班長)の成果を広く共有します。医学系研究を国民にわかりやすく伝えるための手引きの作成と効果検証、AIを活用した研究成果発信の可能性、全国ワークショップの成果、さらに社会共創の視点から、研究成果を社会へ届けるための方策について議論します。優れた研究成果も、社会に正しく理解され、活用されてこそ、その価値を十分に発揮します。本シンポジウムが、研究と社会をつなぐヘルスコミュニケーションの役割を改めて考える機会となることを期待しています。
本学術集会が、参加者の皆様にとって、分野や立場を越えて学び合い、新たな共同研究や実践を生み出す実り多い場となることを心より願い、ご挨拶とさせていただきます。
このたび、第6回日本ヘルスリテラシー学会学術集会シンポジウムを「組織のヘルスリテラシーの動向とその実践、可能性」をテーマに開催させていただくことになりました。国際的にも注目を集めている「組織のヘルスリテラシー」にスポットを当てます。米国で策定された「ヘルシーピープル2030」でも強調されている通り、人々の健康やヘルスリテラシーの向上には、個人への啓発・アプローチだけでなく、個人を取り巻く環境や組織への介入という双方向の視点が不可欠です。
座長には江口泰正氏(健康教育推進研究所)と孫大輔氏(鳥取大学)をお迎えし、ヘルスリテラシーの実践や研究に携わる4名の演者が登壇します。国際学会における動向について私から、概念と測定について石川ひろの氏(帝京大学)、職場での実践について永田智久氏(産業医科大学)、学校での実践について上地勝氏(茨城大学)よりそれぞれ話題提供いただきます。
本シンポジウムは、本年7月に開催された関連学会である第34回日本健康教育学会での議論を引き継ぐものです。健康経営やヘルスプロモーティングスクールなどとも比較しながら、職域や学校現場において「組織のヘルスリテラシー」を高めるための具体的な介入方法、良好実践、評価方法と尺度、実際の活動をどう行うべきか、多角的に議論を深めてまいります。
本学術集会が、ヘルスリテラシー領域に携わるすべての実践者・研究者の皆さまにとって、明日からの取り組みや研究の大きな糧となることを切に願っております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
第6回 日本メディカルコミュニケーション学会学術集会のシンポジウムを担当いたします。
今回のシンポジウムでは「医療の安心・安全を守るコミュニケーションとは」をテーマにして行います。
普段の医療活動において、医療の安心・安全を支える重要な基盤となるコミュニケーションに着目し話題を掘り下げます。その際のキーワードとして、医療安全の基本的知識、さまざまな職種間の連携、それら職種・職位間の関係性、ノンテクニカルスキル、そして職場環境(風土・システム)として、それぞれを多角的に検討していきます。医療の安心・安全が確保できていない状況は最悪の場合医療事故につながり、残念なことに国内でもそのような事故が多く起きています。今一度、医療の安心・安全についてふりかえる機会となることを期待しています。
病院の医療安全に関する話題を松村由美先生(京都大学)から、多職種連携に関する話題を春田淳志先生(慶應義塾大学)から、医療における組織のコミュニケーションと従業員・コお客満足度に関する話題を榊原圭子先生(東洋大学)から、話題提供していただきます。
魅力的なシンポジウムにしたいと思っておりますので、多くの参加者の方にお越しいただけますようよろしくお願いいたします。
日本医療通訳学会として第5回目となる学術集会のテーマは、「医療通訳のしくみづくり−専門職としての地位向上をめざしてー」として開催させていただきます。
これまで扱ったテーマは、
2022 第1回 医療通訳の現状と今後のありかた
2023 第2回 医療通訳技能評価ルーブリックの開発
2024 第3回 大学(院)における医療通訳教育
2025 第4回 医療通訳におけるヘルスコミュニケーション
でした。
今回のシンポジウムでは、医療通訳のしくみづくりに焦点を当てたいと思います。
医療通訳という技術そのもののレベルアップに向けて、どれだけ教育環境や法律などを整備して、専門職としての医療通訳者の育成が促進されたとしても、その活躍の 場がまだまだ整備されておらず、地域格差もあるという現状があります。
支援活動の現場では、それが今後の解決すべき課題だと思っています。
そもそも安定的なしくみがなければ、日本語の理解が不十分な患者の医療環境は改善されません。
これまでも、それぞれの立場での安定的なしくみづくりのための長年にわたるさまざまな工夫があります。
シンポジウムでは、(1)医師会と行政の連携から生まれたNPO、(2)市民団体の草の根から民間企業との連携へ、 (3)地方行政の施策として民間企業へ委託、(4)個別の医療機関として院内で、という視点で、活動に中心的に関わる立場の発表者から現状と課題を報告をしていただきます。
このシンポジウムを、医療現場で誰も排除しない環境のためのコミュニケーション改善のために、医療通訳者の育成と医療通訳のしくみづくりの両輪を考える機会としたいと思います。
より多様な視点から、みなさまとともに、医療通訳におけるヘルスコミュニケーションについて活発な議論を楽しみにしています。
第5回 日本ヘルスマーケティング学会学術集会のシンポジウムは、「職場を変える、働き方を変えるヘルスマーケティング 〜働く男女の更年期対策〜」をテーマに開催します。
女性の就業率が高まり、長く働き続けることが一般化するなか、PMSや更年期など女性特有の健康課題は、個人だけでなく、職場の働きやすさや生産性にも関わる重要なテーマとなっています。近年では、男性にも更年期があることが明らかになっていますが、それに対する理解は十分とは言えません。
本シンポジウムでは、更年期をテーマに、その課題を社会や職場にどのように発信し、理解を広げていくかを議論します。そのうえで、人生100年時代にふさわしい働き方や職場づくりについて考えます。
シンポジウムには、働く人の更年期に関して先進的な取り組みをされている2つの企業の方をお迎えします。株式会社ツムラ コーポレート・コミュニケーション部の宮城英子様からは、ツムラ#OneMoreChoice プロジェクト —従業員が隠れ我慢をしない取り組みーと題し、男女の更年期に関する調査結果も含め、ご報告いただきます。続いて、損害保険ジャパン株式会社の大村寛敏様から、経営層(役員・部長)向け男性更年期ケア・先行導入プログラムについて実施内容や効果についてお話いただきます。
職場を変える、働き方を変えるヘルスマーケティングについて、会場の皆様と活発な意見交換を行ってまいります。
第5回日本医学サイエンスコミュニケーション学会学術集会を開催するにあたり、大会長としてご挨拶申し上げます。
今回の学術集会では、「プレスリリースから考える医学サイエンスコミュニケーション」をテーマに、医学・医療に関する研究成果を、社会にどのように伝えていくべきかを考えます。
医学研究の成果は、論文として専門家の間で共有されるだけでなく、プレスリリースや報道を通じて、患者、市民、医療者、政策関係者など、幅広い人々に届けられます。プレスリリースは研究者と社会をつなぐ重要な接点である一方、専門的な内容をどのように分かりやすく、正確に、そして過度な期待や誤解を招かないように伝えるかという難しさもあります。研究成果の新規性や意義を伝えることと、その限界や不確実性を適切に示すことを、どのように両立させるかが問われています。
本シンポジウムでは、北澤京子先生(京都薬科大学)と秋山美紀先生(慶應義塾大学)に座長をお務めいただきます。
話題提供として、飯田綱規先生(東北大学)にはサイエンスコミュニケーターの立場から、高野聡氏(毎日新聞社「毎日メディカル」)にはジャーナリストの立場から、早川雅代先生(慶應義塾大学)には医学系研究を分かりやすく伝える実践について、それぞれお話しいただきます。
研究者、広報担当者、サイエンスコミュニケーター、ジャーナリストなど、異なる立場からの視点を交わすことで、より良いプレスリリースとは何か、医学研究を社会に伝える際に何を大切にすべきかを、多角的に検討する機会にしたいと考えています。
本学術集会が、医学サイエンスコミュニケーションの現在地を見つめ直し、研究と社会とのより良い関係を考える場となることを願っております。多くの皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げます。
第5回日本医療コミュニケーション学会学術集会を開催するにあたり、大会長としてご挨拶申し上げます。
日本では人口減少と少子高齢化が進む一方、外国にルーツをもつ人々の存在が急速に大きくなっています。在留外国人は増加を続け、都市部だけでなく地方でも、ともに暮らし、働き、医療や福祉を利用することが日常となりつつあります。外国人患者への医療は、もはや一部の医療機関だけの課題ではありません。
同時に、私たちはグローバル化が進む一方で、社会の分断や排他的な動きも顕在化する時代を生きています。外国人や移民をはじめ、周縁化されやすい人々をどのように包摂するかは、医療においても重要な課題です。医療の場には、言語、文化、宗教、社会経済的背景、ジェンダー、世代など、多様な背景をもつ人々が訪れます。医療者には、こうした違いを単なる「障壁」とみなすのではなく、異なる背景をもつ人とどのように向き合い、理解し合うかが問われています。
今回の学術集会では、「異文化感受性理論と医療コミュニケーションの接点―外国人患者との対話をめぐって―」をテーマにシンポジウムを企画しました。外国人患者との診療では、言語の違いがまず課題となります。しかし、言葉が通じても、それだけで十分な相互理解が成立するとは限りません。病気や健康、家族の役割、意思決定などについて、私たちはそれぞれ異なる文化的・社会的前提をもっています。そして最も気づきにくいのは、自分自身が当然と考えている前提かもしれません。
異文化感受性は、文化的差異をどのように認識し、異なる他者との関係をどのように築くかを考えるうえで重要な視点です。本シンポジウムでは、医療通訳、移民への診療、異文化感受性という三つの視点から、外国人患者との医療コミュニケーションについて議論します。
外国人患者との対話を通して、自らの見方や価値観を相対化し、誰を医療の中心に置き、誰を知らず知らずのうちに周縁に置いているのかを問い直したいと思います。本学術集会が、「異なる他者をどのように理解し、包摂するのか」という医療コミュニケーションの根幹にかかわる問題を考える機会となれば幸いです。
多くの皆様のご参加と、活発な議論を心よりお待ちしております。
第1回、第2回日本歯科コミュニケーション学会学術集会に引き続き、第3回学術集会においても大会長を務めさせていただくこととなりました。多くの皆様のご支援に心より感謝申し上げます。
今回のシンポジウムでは、「歯科情報の『デリバリー』を再考する-『伝える』コミュニケーションからの転換-」をテーマに掲げました。
シンポジウムでは、歯科情報を社会に届けるためのコミュニケーション戦略を二つの側面から取り上げます。一つは、医科歯科連携を加速させるための「プロフェッショナル間コミュニケーション」。もう一つは、国民のデンタルIQを高め、セルフケア行動を促すための「ソーシャルマーケティング」です。
松田真司先生(九州歯科大学)には、歯科医師から医師、看護師、介護職へ情報を伝える際のポイントや、多職種が共有できる「共通言語」としての歯科情報の提示方法、地域包括ケアシステムにおける歯科の役割をどのように言語化し、連携の円滑化につなげるかについてご講演いただきます。
瓜生原葉子先生(同志社大学)には、ソーシャルマーケティングの視点から、口腔の健康を「自分事」として捉え、自発的な行動につなげるコミュニケーションの考え方と実践についてご紹介いただきます。
さらに、浅田友香様(Kenvue)には、マウスウォッシュ製品を例に、企業におけるコミュニケーション戦略や、生活者の行動変容を促す実践についてご講演いただきます。
本シンポジウムが、歯科関係者にとって「伝えること」そのものを目的とするのではなく、相手の理解や行動につながるコミュニケーションへと発想を広げる契機となれば幸いです。また、多職種連携や国民のヘルスリテラシー向上につながる具体的な戦略を共有し、歯科医療の価値を社会へ実装するための活発な議論の場となることを期待しております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
日本看護コミュニケーション学会では、このたび3回目の学術集会を開催する運びとなりました。多くのみなさまのお力添えに心より感謝申し上げます。
本学会は、「看護とコミュニケーション」について、多様な立場の研究者・教育者・実践者が学び合い、議論を深める場として歩みを重ねてまいりました。看護実践におけるコミュニケーションの重要性が広く共有される一方で、看護職(看護師・保健師・助産師)をはじめとする医療者養成課程において「コミュニケーションを教える」とは何を意味するのか、どのような学問的基盤の上に教育を構築し、その成果を評価し、実践へとつなげていくのかについては、今後も多様な立場から議論を重ねていくことが求められていると考えます。
そこで今回の学術集会では「看護コミュニケーション学の発展に向けて―理論・評価・実践を通して考える―」をテーマとするシンポジウムを企画いたしました。コミュニケーション学では、対人、組織、異文化、メディアなど、さまざまな場面で生じる現象を読み解く理論、学習成果の評価方法、さらには研究成果を社会へ還元する実践についての知見が蓄積されてきました。本シンポジウムでは、それぞれの具体例の紹介を通じて、「看護コミュニケーション学」の可能性について考えます。
学会名に「看護」を冠してはおりますが、看護職のみを対象とする企画ではなく、医療者教育全般、さらには高等教育におけるコミュニケーション研究・教育・実践に広く通じる内容を取り上げます。医療分野に限らず、非医療系分野の教育者・研究者・実践者のみなさまにも広くご参加いただき、職種や専門分野を超えた活発な意見交換が行われることを期待しております。
本学術集会が、参加者のみなさまにとって新たな出会いと学びの場となりますことを願い、大会長のご挨拶とさせていただきます。
総大会長からお声がけをいただき、言語と文化の越境を研究・教育の対象とする開催校の教員4名が、それぞれの専門領域とヘルスコミュニケーションとの接点を探り、話題提供いたします。
「痛みをめぐるもうひとつの声」を共通テーマに、ナラティブデータを中心に以下のとおりお話しします。
19世紀フランスのセラピー旅行について(野澤督・外国語学部・フランス文学)
漢民族の断髪──心と体の苦難(山内智恵美・外国語学部・中国服飾史)
アスリート留学生の身体経験とコミュニケーション(正宗鈴香・国際交流センター・日本語教育)
移民第2世代のケアに関する複言語経験(姫田麻利子・外国語学部・社会言語学)
ケアの概念は文化に埋め込まれています。新たなケアの形を求めて移動する人びとがいる一方で、支配的な文化が求める身体規範に抵抗する人びともいます。また、移動や社会の変化のなかで、それまで慣れ親しんだケアの概念を失ったり、変容させたりする人びともいます。
複数の言語や文化を生きる人びとは、ケアをめぐるコミュニケーションにおいて、どのような戸惑いや困難を経験するのでしょうか。日常生活や仕事で不自由なく使っている言語であっても、身体の奥にある痛みを十分に表現できるとは限りません。ある言語や文化に固有の痛みの表現を、別の言語へどのように翻訳できるのか。そして、その痛みは、異なる文化に根ざした方法によって癒やされ得るのでしょうか。
皆様にご参加いただき、ご意見を賜れましたら幸いです。
はじめに、2026年7月に発生した熊本地震及び千葉豪雨や台風25号等の自然災害で被災された皆様に対し、心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く、通常の生活に戻れますことをお祈りいたします。また、被災地において復興支援や治療、心身のケアに携わっておられる方に敬意と感謝を申し上げます。
この度、「ヘルスコミュニケーションズウィーク2026」がここ大東文化大学板橋キャンパスにおいて開催する運びになりましたこと、大変光栄に思っております。
今回、基調講演のテーマは「AI時代のヘルスコミュニケーション」です。デジタル化の進展の中、AIは我々の予想を超えたスピードで進展し、その影響は様々な分野に深く及んでおり、今も進化し続けております。
AIは既にヘルスコミュニケーションの分野でも活かされており、今後も活かされていくものと思いますが、同時に情報の信頼性、倫理性などの課題感も指摘されており、どう、この新たな技術を真に人々の健康の向上に「賢く」活かしていくかが問われているのだと思います。
ちなみに、私の尊敬する横浜労災病院の山本晴義先生は26年間、年中無休で、20万件もの心のメール相談を実践されておられますが、その蓄積を継承していくために「山本流AI」を開発、改良を続けておられます。AIと人間の協働は、多くの人に深い支援を届けられることを確信し、AIを成長させながら心の健康を支えていくとしておられます。
さて、「ヘルスコミュニケーション」は予防、治療に関する情報、知識を正確に適時に伝えるという医療、健康の維持・向上の上で、極めて重要であると同時に本質的なものであると思います。また、伝える側も伝えられる側も「人」ですので、感情と切り離せるものではなく、気持ち、心が通じるものであることが欠かせないと思います。
現代社会では医療、健康情報は様々な情報ツールの存在もあり、氾濫とでもいう状況にありますが、多発化する自然災害時に迅速で正確、的確な情報をいかに迅速に共有できるかは人の生死に係る問題でもあります。
ヘルスコミュニケーションウィークは、医療従事者、行政、企業、メディア、市民など、様々なお立場の方々が知見や経験を共有しながら、より良い情報の伝え方と受け止め方を探求する場です。今日からの議論と交流が、皆さまの活動に新たな視点と力を与え、社会全体の健康と幸福につながることを願ってやみません。
最後に、本大会の開催にあたりご尽力、ご協力いただいた関係者の皆さま、そしてご参加くださる皆さま全てに、心より御礼申し上げます。
この1週間が「AI時代における人と人をつなぐ健康のコミュニケーション」の未来を拓く契機となることを期待しています。
この佳日を迎え、「ヘルスコミュニケーションウィーク2026」が、令和八年十月三日・四日の両日にわたり、大東文化大学板橋キャンパスにおいて盛儀裡に挙行されますことを、開催校を代表し、謹んで奉告申し上げます。かかる意義深き大会の企画・準備に多大なるご尽力を賜りました総大会長・杉森裕樹先生、ならびにヘルスコミュニケーション学関連学会機構の皆様に対し、ここに深甚なる敬意と感謝の誠を捧げます。
本大会は、日本ヘルスコミュニケーション学会をはじめとする九学会が一堂に会し、我が国のヘルスコミュニケーション研究の中核を担う学術的結節点として機能するものであります。各領域において研鑽されてきた叡智が交錯し、新たな知的地平が拓かれることを、開催校として大いなる期待を寄せております。
さて、統一テーマとして掲げられた「AI時代のヘルスコミュニケーション」は、現代社会が直面する構造的変容の本質を鋭利に捉えた、まことに卓越した命題であります。人口減少・少子高齢化の進行、国際的相互依存の深化、DXの加速、情報環境の劇的変容、そしてAI技術の飛躍的進展――これらの大きな潮流は、人々の健康とウェルビーイングを支えるコミュニケーションの根幹に、改めて深甚なる省察を迫るものであります。
とりわけ、AIをはじめとする新たな技術革新を、人間の対話と信頼をいかに涵養し、いかに人間的価値を損なうことなく統合しうるかという課題は、現代文明が抱える最も根源的かつ普遍的な問いであります。技術の進展が人間の関係性を希薄化させるのではなく、むしろその豊穣性を増し、人間理解を深化させる方向へと導くためには、学術的洞察と倫理的熟慮が不可欠であります。本大会は、まさにこの根源的課題に対し、学際的視座をもって真正面から迫る、至高の知的探究の場となることでしょう。
大東文化大学は、文化が交差する知の拠点として、深い教養をもった真の国際人の育成に努めています。また、創立以来、社会の複雑化する諸課題に応答し得る人材の育成を使命としてまいりました。本大会が、本学の教育・研究・地域連携のさらなる進展を促し、ヘルスコミュニケーション領域の発展に新たな光彩を添えることを、切に念願いたします。
結びに、本大会のご盛会と、参加される皆様の実り多き学びと交流を心より祈念申し上げます。大東文化大学は、ヘルスコミュニケーションの学術的・社会的発展に寄与すべく、今後も力強く取り組みを推進してまいる所存であります。
<略歴>
2007年 4月 大東文化大学 スポーツ・健康科学部健康科学科 教授(現在に至る)
2016年 4月 大東文化大学 スポーツ・健康科学部 健康科学科 東松山キャンパス主任
2017年 4月 大東文化大学 常務理事・学務局長(令和 2年3月まで)
2021年 4月 大東文化大学 スポーツ・健康科学部 健康科学科 学科主任
2023年 4月 大東文化大大学 学長・常務理事
2025年 4月 天津医科大学 名誉教授
2026年 4月~ 大東文化大大学 学長・理事
大東文化大学 板橋キャンパス(東京都板橋区高島平1-9-1)
HCW2026 in Tokyo Itabashi 事務局
〒355-8501 埼玉県東松山市岩殿 560
大東文化大学 スポーツ・健康科学部 東松山キャンパス2-r310(杉森裕樹研究室内)
Email: hcw2026ml(at)ic.daito.ac.jp
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